
群馬県民なら「富岡製糸場」って知ってますよね!
県外のみなさんも聞いたことがあるのではないでしょうか。
世界遺産推薦が決定したことでも有名な富岡製糸場は、その影響を受け最近は来場者がとっても増えているんです。
その富岡製糸場をぐんまちゃんが見学してきました!
富岡製糸場は、明治政府が日本の近代化のため、国内に最初に設置した模範器械製糸場なんだ。
鎖国が終わり、外国との貿易を始めた日本の当時最大の輸出品が生糸だったんだよ。
そのため、政府は外国と対等に取引できるように生糸の品質改善・生産向上と、技術指導者を育成するために作ったんだ。


群馬県以外にも埼玉県と長野県に候補地があったんだけど、下記の理由から富岡が選ばれたんだ。

- 富岡付近では養蚕が盛んで、原料の繭が確保できる
- 工場建設に必要な土地が十分に確保できる
- 既存の用水から製糸に必要な水が確保できる
- 燃料となる石炭が周辺(高崎・吉井)で採取できる
- 外国人指導の工場建設に地元住民の理解が得られた

広い土地だけじゃなくて、いろんな条件が必要なんだね。
富岡製糸場には、場内を案内してくれる解説員さんがいるんだ。
毎日決まった時間に解説付きの見学会が開催されているから、ぜひ聞いてみてね。
ぐんまちゃんもいろいろ聞いてみたいから、案内してもらうことにしたよ。


ちょうど解説の時間になったので、ぐんまちゃんもほかのお客さんといっしょに見学に行ってきます☆

まずは東繭倉庫から。富岡製糸場の歴史とか、建物の特徴とか、当時の時代背景とか、本当にたくさんのことを教えてくれるんだ。勉強にもなるし、お話しが上手だから、なんだか歴史物語を聞いてるみたいに聞き入っちゃうんだ。


ここは「繰糸場」っていう建物。工女さんたちが繭から生糸を取る作業をしていた場所だよ。


建物の中は、当時最後に所有していた片倉工業(株)が昭和62年に創業を停止するまで使っていた機械とか看板がほとんどそのまま保存されているんだ。
創業停止後もずっと大切に管理されているんだよ。
とっても保存状況がよくてビックリ!ここで115年もの間お仕事を頑張っていたんだね。




富岡製糸場に現存する繰糸器とほぼ同じものが安中市の碓氷製糸農業協同組合では今も使われていて、そこで撮影した映像が上映されていたから、ぐんまちゃんも見てみたよ。繭から生糸を取る様子がわかりやすくまとめられているんだ。


富岡製糸場内には繰糸場の他にもたくさんのみどころがあるんだ。
少し紹介するね。


ブリュナ館
指導者として雇われたフランス人、ポール・ブリュナが暮らしていた住居。後に建物は工女に読み書きや和裁などを教える夜間学校として利用されました。



東繭倉庫
木骨レンガ造建築で、1階は事務所や生糸その他雑品置き場とし、2階を繭の貯蔵庫として利用しました。現在は1階に展示室や売店、ビデオ上映コーナーが設置されています。
