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トップページぐんまレポート・とっておき情報 > みんなの生活を守るダム!〜藤原ダム・奈良俣ダムの見学〜

みんなの生活を守るダム!〜藤原ダム・奈良俣ダムの見学〜

まずはダムの種類から

一言で「ダム」って言っても、実はタイプがいくつかあるって知ってた?まずはタイプの紹介からするね。
大きく分けて三つの形があるよ。

重力式ダム

一つ目は重力式ダム。
貯めた水の圧力(水圧)をコンクリートで造ったダムの本体の重さで支えているよ。水圧を支えるために、このダムの底面は広い形になっているよ。日本のダムのほとんどがこの形のダムなんだって。

アーチ式ダム

二つ目はアーチ式ダム。
このダムには丸みがあって、アーチ型(弓の形)をしているんだ。ダムにかかる水圧をアーチから両岸の岩盤に伝えて分散するんだ。水圧を支えるため、岩盤が強い場所でないと造れないんだよ。

ロックフィルダム

三つ目はロックフィルダム。
これは岩や砂利、砂、土などを積み上げて造るダムなんだ。一番外側は岩を敷いて、水を通さないように中央に土を使っているんだ。ロードローラーなどの大型工事用の機械で何度も固めながら、材料を徐々に積み上げて造るよ。

ところで、ダムってどんなはたらきをしているんだろう…?
次にダムのしくみとはたらきについて紹介するね!

ダムのしくみは?はたらきって…?

ダムには大きく分けて4つのはたらきがあります。

一つ目は「洪水調節」。これは川に流す水の量を調節することなんだ。川の上流で大雨が降ったとき、水を一度ダムに貯めておいて、大量の水が下流地域に一気に流れないようにするんだ。水を少しずつ流すことによって、洪水の被害を小さくするよ。梅雨や台風の時期など、雨が多いシーズン前には、ダムに貯めている水を前もって少なくしておいて、洪水に備えてダムの容量を空けておくんだって。

二つ目は「かんがい用水等の補給」。これはお米や野菜、果物などが育つのに必要な水を補給することだよ。川の水が少なくなった時に、ダムは貯めておいた水を流して水田や畑に必要な水を流しているんだ。下流に流す水量を調節しているんだね。だから、農作物に使う水を安定的に供給することができ、私たちも安心して農作物を育てることができるんだよ。その他、水道用水や工場で利用する用水へも補給をしているよ。

三つ目は「河川環境の保全」。これは川の機能を正常に維持するために、調節して水を流すことだよ。このように美しい川の流れを保つことで、魚や水辺で暮らす動物たちにとって住みやすい環境を作り出しているんだね。

四つ目は「発電」。みんなは「水力発電」っていう言葉聞いたことあるかな?これは水が高いところから低いところへ落ちる時の力で水車を回して発電機で発電する方法だよ。発生した電圧は発電所の変圧器で高い電圧にされてから、消費地に送られているんだって。水力発電は、風力や太陽光など数々の自然エネルギーの中でも、経済的で安定した電気を作り出せることができる自然エネルギーなんだよ。

ダムに行ってきた!

ダムの種類やはたらきについて勉強したぐんまちゃんは、ダムの見学に行ってきたよ!
今回見学したのは群馬県みなかみ町にある「藤原ダム」と「奈良俣ダム」。このダムはどんなしくみがあるんだろう…?

藤原ダム
奈良俣ダム

藤原ダムについて

まずは藤原ダムから紹介するね。
実は…ぐんまちゃんは今回は地元の小学生とダム見学をしてきたんだ。
みんなと一緒に藤原ダム管理支所の神保支所長さんからお話を聞いてきたよ。

「藤原ダム」は1952年(昭和27年)から本格的な建設が始まり、1958年(昭和33年)に完成したよ。ダムの高さは95m、ダムの横の長さは230m。重力式コンクリートダムで、洪水調節、流水の正常な機能の維持(用水補給や河川環境の保全など)、発電を行う多目的ダムなんだよ。

うわ~モニターがいっぱい!
この管理支所では、藤原ダムだけではなく、周辺の河川についても常にチェックしているんだって。

いろいろな場所の現在の状況を見ることができたよ。
みんなの安全を守るため、ダムに関係するさまざまなところにまで気を配ってくれているんだね。

ダムの内部へ

お友だちのみんなは「ダム堤体(ていたい)」(ダム本体の内部)も見学。ぐんまちゃんは急な階段が苦手なので代わりに写真を撮ってきてもらったよ。ダムの内部ってどんな世界なんだろう…?

これ、何だか分かる?これはダム堤体の下方まで降りていけるエレベーターだよ。どんどんどんどん下っていって…
エレベーターを降りると…

こんな世界が広がっていました。ダムの内部ってこんなふうに長い通路があるんだね。これは「監査廊(かんさろう)」っていうんだ。ダムの管理用の通路なんだよ。さらに進むと…

うわ~急な階段!監査廊を歩いて、外へ出てみると…

ダムを下から見ると、こんなにも迫力があるんだね!

ぐんまちゃんはみんなの様子を上から見ていました。
ぐんまちゃんがどこにいるか分かるかな…?

管理支所の職員さんたちは毎日欠かさずにダム内部をチェックしているんだって。
こんなふうにみんなの知らないところで、職員さんたちが毎日管理してくれるおかげで、ダムやその周辺の安全が保たれているんだね。

奈良俣ダムへ

次にぐんまちゃんが行ったのは「奈良俣ダム」。

まずは奈良俣ダムの紹介から。
奈良俣ダムは1981年(昭和56年)から本格的に建設が始まり、1991年(平成3年)に完成したよ。
堤高158m、堤頂長は520mのロックフィルダムだよ。奈良俣ダムも藤原ダムと同じように、洪水調節をはじめ、河川環境の保全や発電などの多目的ダムになっているよ。堤高は全国4位の高さなんだって!

これ、なんだか分かる?ダムを建設するときに使った大型ダンプのタイヤなんだ~。ぐんまちゃんと比べるとこんなに大きいよ!
大型ダンプで運んだ材料を大型重機で踏み固めるという作業を何度も何度も繰り返して158mもの高さになったんだ。ちょっとお散歩してみたよ。
とっても見晴らしがいいよ~。

ぐんまちゃんの右側にあるのが、「洪水吐ゲート」。これは洪水調節に使うんだよ。大雨が降ったとき、雨水を一度ダムに貯めて、下流には安全な量の水だけを流す必要があるよね。その調節を行っているのが、この洪水吐ゲートなんだ。

ゲートの上を見上げてみると…うわ~高いね~。

そして、これが実際に上下に動いて水を貯めたり、洪水が起
こったときに放流したりするゲートだよ。
ここから水が流れるんだ~。

ゲートから流れてきた水は、この「洪水
吐水路」を通って河川に流れていくよ。

下を見てみると…うわ~!高い!ぐんまちゃん、ちょっと足が震えちゃった…。

次にダムを下から見てみたよ。
下から見ても、本当にダイナミックだね!

すぐ近くには群馬県企業局の奈良俣発電所があるんだ。ここは無人発電所なんだって。貯水池から管を通ってきた水を利用して、この発電所で発電されているんだよ。

ダムカードをゲット!

実はね、ぐんまちゃんは「ダムカード」をゲットしたんだ~。
みんなはダムカードって知ってる?このダムカードには、ダムの写真はもちろん、ダムの高さやダムの横の長さ、完成年などの詳細も載っているんだ。

カードは国土交通省と水資源機構が管理するダムをはじめ、一部の都道府県や発電事業者の管理するダムで作成されていて、ダムの管理事務所などで配布されているよ。全国で347種類(※)もあるんだって。色々なダムを見学して、ダムカードを集めてみるのもおもしろいかも!?
(※平成26年4月1日現在)

感謝を忘れずに

ダムのはたらきやしくみについて勉強したけど、忘れてはいけないことが一つあるんだ。それは、ダムを建設するにあたってたくさんの苦労があったことなんだ。
建設するには、ダム湖になる広い土地が必要だよね。そのため、たくさんの人が引っ越ししなければならない地域もあったんだ。
みんなが便利に、そして安全に暮らしていくのに欠かせない「水」。大切に使うのはもちろんのこと、ダム建設に協力してくれた人々がいたことも忘れずに、感謝して使うようにしたいね。

藤原ダムについてのお問い合わせは
国土交通省関東地方整備局利根川ダム統合管理事務所
〒371-0846 群馬県前橋市元総社町593-1
TEL 027-251-2272
http://www.ktr.mlit.go.jp/tonedamu/

奈良俣ダムについてのお問い合わせは
独立行政法人水資源機構 沼田総合管理所
〒378-0051 群馬県沼田市上原町1682
TEL 0278-24-5711
http://www.water.go.jp/kanto/numata/04_naramata/naramata.html

写真協力:国土交通省関東地方整備局利根川ダム統合管理事務所・藤原ダム管理支所・独立行政法人水資源機構 沼田総合管理所

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