ぐんまを知る

  • ぐんまのプロフィール
  • ぐんまゆかりの人物
  • 自然・温泉
  • ぐんまの食
  • 文化・芸術
  • 歴史・文化財
  • スポーツ
  • 産業
  • 写真館
  • ぐんまのコミュニティ

トップページぐんまレポート・とっておき情報 > 目指そう!動物と共生できる社会

ぐんまレポート 目指そう!動物と共生できる社会

私たちに癒やしや元気を与えてくれるペット。
1980年代の後半から、日本ではペットブームを迎え家族の一員として大切にされているペットがたくさんいます。
しかし、一方では、飼い主に見捨てられ、野良犬・野良猫として厳しい環境にさらされたり、行政施設で最期を迎え、やむを得ず殺処分される犬猫がいるのも現状です。

日本でも動物愛護管理法で飼い主の適正飼養、終生飼養がうたわれています。しかし、平成26年度、群馬県で殺処分された犬・猫の数は約2,000匹…そして、日本全国では100,000匹以上の犬・猫が殺処分されています。

「殺処分」…それは「最後まで責任を持って飼育する」という飼い主として最低限のモラルが欠如している結果なのです。
群馬県は、「人と動物が共生できる豊かな社会」を実現するため、平成27年7月1日に「群馬県動物愛護センター」を開設しました。
今回のぐんまレポートでは、大勢の方に動物愛護に関心を持ってもらい、少しでも多くの命が救われるよう、ぐんまちゃんが群馬県動物愛護センターでの取り組みについて紹介していきます。
このレポートを通じて、小さくも貴い命の声に耳を傾けていただければと思います。

この猫は、新しい飼い主さんへ譲渡されました。

群馬県動物愛護センター

  • 平成27年7月1日に開設された「群馬県動物愛護センター」。こちらでは犬猫の保護・収容・引取り・返還・譲渡など、犬猫の管理業務全般からペットに関する相談受付や動物愛護の啓発まで、動物愛護に関する業務を幅広く行っています。

犬・猫の譲渡事業

  • ぐんまちゃんが今回特に注目したのは「譲渡事業」。田中所長にお話しを聞いたよ。

    群馬県動物愛護センターでは「動物の幸せを考えた終生飼養の徹底」と「地域の模範的な飼い主の育成」を目的とした犬猫の譲渡事業を実施しているんだって。簡単に言うと、「動物を最後まで世話することができる、地域でお手本となるようなルールを守れる飼い主さんを育てること」を目指しているということなんだ。そうすることで、人も動物もみんなが幸せに暮らせるからだね。

譲渡前講習会を受講してみた

  • 地域でお手本となるような飼い主さんになってもらうため、センターでは譲渡前講習会を開催しているよ。  講師はセンター職員の久保田さん。ぐんまちゃんも講習を受けてみました。

講習会では「犬や猫を飼える環境か?」「犬や猫を飼うことについて、家族全員が賛成か?」など、犬猫を飼う前の基本的な確認事項から、「飼い主も犬も猫も歳をとる」「病気やその予防」「犬猫の生態や習性を知ることの大切さ」など、具体的なことまでお話しを聞くことができるよ。

  • 「かわいい」という思いだけで飼い始め、「こんなに大きくなる種類だと思わなかった」「費用がこんなにかかるとは・・・」など、後から問題を抱えることになる飼い主もいるんだって。悲しいことに、飼い主の手に追えなくなったペットたちの中には、遺棄されたりセンターに引取られたりするものもいるんだ。
  • センターが引取り・収容した犬や猫の譲渡を希望する人には必ずこの譲渡前講習会を受講してもらうことになっているよ。この講習を通じて、「ペットを受け入れるためには、環境も知識もしっかりとした準備が必要」ということを改めて認識してもらう必要があるからなんだね。

聞き取り面接

講習会の受講を終え、譲渡を希望する人には登録申請をしてもらうよ。
センターの職員は、この申請書を基に譲渡希望者と聞き取り面接を行うんだ。
ぐんまちゃんも面接を受けてみました。面接をしてくれたのは渡次長。

  • 申請書には「譲渡を希望する理由」や「住宅環境」、「ワクチンや治療に費用をかけられるか」など、具体的な質問があるよ。聞き取り面接を通して、「安心して犬や猫を譲渡できるか」を判断するんだね。
    譲渡を希望する人に対して、譲渡は「犬・猫の命を助けること」であり「地域の模範的存在」になるのが目的であることを理解してもらえるよう、すごく気を配っているんだって。十分な理解が犬・猫・人の幸せな生活につながっていくからなんだね。

「譲渡希望者登録済証」をいただきました

聞き取り面接を終え、譲渡の要件に合っている人には「譲渡希望者登録済証」が発行されるよ。ぐんまちゃんもいただきました。
この登録証は1年間有効なんだ。有効期間中(登録後1年間)は、譲渡動物とのマッチング(お見合い)ができるよ。

いよいよマッチング(お見合い)

  • マッチング(お見合い)では、譲渡動物と新しい飼い主さんとの相性を確認するよ。

    人と同じように、犬や猫にも性格の違いがあるんだ。
    だから、譲渡を受ける前に実際にお散歩したり、触れあったりすることが大切なんだね。
    実はぐんまちゃんがお邪魔したこの日、2匹の犬が新しい飼い主さんに引き取られていったよ。2つの命が救われた瞬間に立ち会うことができたんだ。
    譲渡を受けた飼い主さんは、譲渡後6ヶ月以内に避妊・去勢手術など実施して、報告書を提出することになっているよ。センターでは譲渡の時だけではなく、譲渡後も犬・猫が幸せに暮らしているか気を配っているんだね。

センター運営に欠かせない存在「動物愛護ボランティア」

  • 動物愛護センターが収容・保護している犬や猫を世話するには、「動物愛護ボランティア」の力が欠かせないんだ。ボランティアの方たちは、犬・猫のケージの掃除、シャワーや散歩などから、譲渡会のチラシ作成・配布まで幅広い作業を行ってくれているよ。現在のボランティアは35名。日々、センターの運営を支えてくれているんだね。

飼い主としての最低限のルール…「最後まで責任を持つ」

犬や猫を飼うこと、それは大切な命を預かること。だから「最後まで責任を持つ」ということが最低条件になるんだね。でも、その最低条件が守れない飼い主が日本にはまだ存在するのが現実なんだ。だから、群馬県動物愛護センターでは講習会を開いて「ルールを守れる飼い主の育成」に力を入れているんだよ。犬猫の習性をよく知り、ルールを守れること、それは結果的には遺棄や虐待の防止につながるんだね。
今回のぐんまレポート、かわいい犬や猫を見ながらぐんまちゃんも改めて「命の重さ」を感じたよ。このレポートを通して、お友だちのみんなが少しでも「命」について関心を持ってくれたらうれしいな。

かけがえのない命

飼い主にそっと寄り添い、喜びや癒やしをくれる犬や猫。「殺処分」という現実と向き合ったとき、改めて気づかされる「命の重さ」。犬猫にも人間と同じようにかけがえのない命が与えられています。ペットブームにのった「かわいい」だけではなく、その裏にある「命の重さ」についてしっかりと意識する必要があるのかもしれません。
犬や猫の運命は人間によって決められてしまいます。本当に最期まで愛情をもって飼うことができるのか、もう一度考えて下さい。飼わない決断も愛情です。この子たちのように、飼い主に見捨てられて悲しい思いをする動物を生み出さないために。

取材対応:群馬県動物愛護センター
群馬県動物愛護センターホームページ:http://www.pref.gunma.jp/04/p13200037.html