ものづくりが盛んな群馬県には、家電、自動車関連などさまざまな分野で業界を牽引するトップ企業があります。重工業だけでなく、食品産業も盛んな群馬県。
なぜ食品産業が盛んなのか、それは「水が豊富できれい」なためです。そのため、コーヒー飲料と清涼飲料水の出荷額は日本一!
(平成26年工業統計調査)
県内には、渋川市に清涼飲料の「サントリープロダクツ(株)榛名工場」、高崎市に「大塚製薬(株)高崎工場」、館林市に「カルピス(株)群馬工場」そして、伊勢崎市に「ポッカサッポロフード&ビバレッジ(株)群馬工場」といった工場があります。
入り口ではぐんまちゃんの自動販売機がお出迎え!
この自動販売機は『富岡製糸場と絹産業遺産群』が世界遺産に登録されたのを記念して作られた、伊勢崎市にある田島弥平旧宅のデザインの自動販売機なんだよ。
こちらは、工場長の近藤さん。
昨年の9月からこちらの工場長さんなんだって。
この工場は1991年に建てられ、24時間態勢で生産しているよ。
きれいで豊富な水がたくさんあることから、ここ群馬県に立地したんだって。施設内にある井戸からきれいな地下水をくみ上げて浄水してから使っているよ。これが井戸なんだって。


ポッカサッポロフード&ビバレッジ株式会社群馬工場では、環境にもこだわっているんだよ。
工場で使った水をきれいな水に戻したり、太陽光パネルを設置して月平均で約10万kWh、だいたい一般家庭250世帯分の発電をしたりしているんだ。
(※一般家庭の電気使用量:400kWh/月で計算。)
あと、コーヒー飲料の製造ならではの、副産物「コーヒーかす」もちゃんと資源として利用しているんだ。
コーヒーかすは脱臭・防虫・除湿効果に優れていて、活性炭に似た構造で表面に細かい空隙を持っているので土に混ぜると通気性の改善になったり、土と混ぜて発酵させると肥料になったり・・・。
あと、バイオ燃料としても使われているんだよ。コーヒーかすは100%再資源化されているんだって。上から落ちてきているのがコーヒーかすだよ。
【参考】バイオ燃料
バイオマス(植物素材や動物の死骸・糞尿)由来の燃料。石油・石炭などの化石燃料と異なり再生可能なエネルギー源で、費用効率が高く、二酸化炭素の排出量も少ないため、地球温暖化の対策として効果が期待されている。
きれいなお水を確認した後は、さっそく生産ラインへ。
大きな設備だな~!こちらの工場では、ペットボトルの容器自体も作っているんだ。
ボトルの成形からボトル詰めまで同じ工程の中で、無菌状態で行うため衛生的なんだよ。
工場の中は、たくさんのペットボトル飲料が流れていたよ。
写真で分かるかな?1分間に約600本製造出来るんだって。
一番左のプラスチックを加工してだんだんペットボトル容器の形(一番右)になるんだって。
最後にコンピューターで、内容量は間違いなく入っているか、成分に異常はないか、ラベルの状態に問題はないかなど、商品を様々な角度から検査するよ。
それ以外にも検査員さんが厳しく品質をチェック。
徹底した品質管理をしているんだって。
毎日サンプルを取って放射能測定や糖度測定、試薬検査などさまざまな検査が行われているんだ。